妊娠28週で切迫早産と診断され、そのまま入院となった私。
退院の35週まで約2ヵ月間、張り止め薬のリトドリンにはとてもお世話になりました。
いま入院中でリトドリンの副作用に悩んでいる妊婦さんも大勢いらっしゃると思います。
そこで今回はリトドリンの副作用=動悸・手の震え・頭痛・蕁麻疹が辛かった時に、私がやっていた副作用対策を紹介します。
どなたかの参考になれば幸いです。
リトドリンとは
リトドリンとは切迫流産・切迫早産の患者に対して使われる薬です。
日本では切迫早産=リトドリンというくらい、切迫早産になったら一番に使われるメジャーな薬でもあります。
錠剤と点滴薬(アンプル)がある
リトドリンは錠剤(飲む薬)と、アンプルから出して点滴に混ぜて使う薬の2タイプあります。
薬の効き目としては錠剤<点滴薬
なので、入院となった妊婦さんのほとんどは点滴薬で治療します。
リトドリンでよくみられる副作用は
リトドリンの副作用は以下のものがよくあらわれます。
- 動悸(脈拍増加)
- 手の震え
- 体のほてり(発汗)
- 頭痛
他にも、肝臓値の異常や蕁麻疹、搔痒感などもあり、私は特に蕁麻疹に悩まされました。
リトドリンの副作用 動悸
リトドリンの代表的な副作用といえば動悸。
点滴から体内に薬が入って、わりとすぐ(15分くらい)に感じ始めます。
動悸といっても若い人はあまり経験がないのでイメージしづらいかもしれませんが、例えるならマラソンを走っている時の苦しさ。
ハァハァ…といった息苦しさと、心臓がバクバクする感じが似ていました。
動悸対策でやったこと
点滴を始める前に看護師さんから「動悸や手の震えが出るけど、しばらくしたら治まってくるから」と言われていましたが、一向に治まらず…
点滴開始から一週間後、回診で回ってくる先生に相談して漢方薬を処方してもらいました。
その漢方薬とは当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)。
当帰芍薬散は更年期障害や月経痛などの婦人科系疾患でよく処方される漢方薬で、動悸にも効果があるとのことです。
1日3回飲む手間はありますが、息苦しさから少し解放されだいぶ楽になりました。
リトドリンの副作用 手の震え
動悸と同じく、手の震えも比較的早く感じ始める副作用のひとつです。
手の震えがひどいと、ペンで文字を書こうとしてもブレッブレになったり、お箸が持てない、スマホが持てないなど、いろんな場面で支障が出てきます。
手の震え対策でやったこと
手の震えに関しては慣れるしかありません…
時間が経つにつれて少しずつ落ち着いてきます。
でもどうしても困る!という時は、
- 入院中の食事はスプーンに替える
- スマホはベッドの柵にスマホホルダーを付けて操作する
などの工夫で少しでも負担を軽減するしかありません。いろいろ試行錯誤しながらなんとか耐えるのみです。
リトドリンの副作用 頭痛
もともと偏頭痛持ちでしたが、リトドリンを始めてからさらに頭痛がひどくなったように感じました。
頭重感や軽い発熱もあり、特に天気の悪い日の体調はとても悪かったです。
頭痛対策でやったこと
妊娠前に頼っていた偏頭痛薬(レルパックス・イミグランなど)は赤ちゃんへの安全性からやめた方がいいと言われ、先生に相談して他の鎮痛剤を処方してもらいました。
妊婦が飲んでも比較的安全といわれているカロナール(アセトアミノフェン)です。
効き目が弱い薬なので気休め程度にしかならない時もありましたが、飲まないよりはマシと思って飲んで耐えていました。
リトドリンの副作用対策 蕁麻疹
(下に蕁麻疹の写真が出ます、苦手な人はササッと画面をスクロールしてくださいね。)
妊娠中辛いことはたくさんあったけど、今思い出しても蕁麻疹が一番辛かったです。
リトドリン投与中に副作用として蕁麻疹が出る人の割合は低いらしいのですが、残念ながら私は蕁麻疹が大量に出てしまいました。
リトドリンで蕁麻疹発生の経過(写真あり)
●リトドリン開始から3日
最初は腕の内側に汗疹のようなぽつぽつが発生(まだ痒みはなし)。
●リトドリン開始から7日
腕の外側に虫刺されのような水ぶくれのような蕁麻疹が発生(めちゃめちゃ痒い)。
●リトドリン開始から10日
腕の蕁麻疹が発生してから一気に脚にも蕁麻疹が…
私の場合は特に脚がひどかったです(痒みで夜中眠れない&起きてしまう)。
●リトドリン開始から12日
蕁麻疹が広がると同時に顔面紅潮の副作用も出てきました。
顔はそこまで痒くないものの、発熱している時にような顔の暑さと発汗があり、頬がカサカサになりました。
蕁麻疹対策でやったこと
蕁麻疹対策でやったことは、
- 保冷剤や氷まくらを貸してもらってとにかく冷やす
- 抗ヒスタミン薬(アレグラ)を飲む
- ステロイド剤(ハイドロコートン)を入れる
特に効果を感じたのは③のハイドロコートン
ハイドロコートンはステロイド剤のひとつで、抗ヒスタミン薬(アレグラ)を飲んでもあまり改善しない時に使いました。
使い方としては注射と点滴があるそうですが、私の場合は痒みを一秒でも早く落ち着かせたかったので注射で入れてもらいました。
体内に入って数分で痒みが落ち着くので、本当に神のような存在の薬でした。
ただ、赤ちゃんに絶対に安全な薬!というわけではないので、これはあくまで最終手段。基本的にはアレグラで落ち着いていたので、毎日欠かさずアレグラを飲み続けました。
リトドリンの辛い副作用はすぐに相談を!
赤ちゃんを守るため
辛いのは今だけ
そう思って我慢する人が多いですが、先生や看護師さん、助産師さんは今まで何人もの妊婦さんをみていますし、副作用に対してちゃんと相談にのってくれます。
我慢しすぎて副作用が酷くなる前に相談した方がいいです!
私も最初は蕁麻疹を我慢していましたが、もっと早く言っておけば良かったと後悔しています。
少しでも快適な妊娠生活を過ごせますように