妊娠出産

計画入院で無痛分娩出産!前処置・陣痛・分娩レポ【恵愛病院】

無痛分娩体験記

私は無痛分娩で出産をしました。

普通の出産よりお金がかかるし処置も多いし、麻酔の副作用などの不安な点もありましたが、「お金を出して痛みを軽減できるなら安いもんだよ」という夫の言葉で無痛分娩を選択しました。

無痛分娩なら痛みが少なくなる…とは言ってもやっぱり出産は怖い。

本当に無痛なの?出産てどんな流れなの?

恐怖心と好奇心から、毎日いろんなブログで出産レポを読み漁っていました^^;
でも、たくさんの体験談を読んだおかげで出産のイメージがつき、心の準備をすることができました。

そこで、私の体験談も誰かのためになるかも!と思ったので、今回は私の無痛分娩レポを公開します。

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恵愛病院で出産を控えている人、無痛分娩を選択した人の参考になればいいなと思います。

恵愛病院での無痛分娩

私が出産した恵愛病院には麻酔科医がいて、基本的に24時間無痛分娩に対応しています。(夜間休日は人員が少ないためにできない可能性もあり)

恵愛病院で無痛分娩をするには以下のことをする必要があります。

  • 妊娠36週までに無痛分娩をしたいことを伝え、説明を受ける
  • (経産婦・早めの分娩が推奨される初産婦は)出産予定日を決める
  • 通常の分娩費に+10万円の料金を支払う

 

初産婦と経産婦では方法が異なる

恵愛病院では初産婦と経産婦で無痛分娩のおすすめ方法が異なります。

初産婦は予定日まで自然に陣痛がくるのを待ち、随時麻酔をします

経産婦は計画分娩がすすめられます

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私は初産でしたが妊娠高血圧症候群が酷かったので、前日入院+陣痛促進剤で計画分娩となりました。

無痛分娩ができない場合もある

できるだけ患者の希望に応えて無痛分娩の処置をしてくれますが、以下の場合は無痛分娩を断られることもあります。

  • 分娩の進みが非常に速く、麻酔処置が間に合わないとき(安産といえます)。
  • 肥満などのために、麻酔処置が困難である場合。
  • 医学的な理由により、麻酔が適さない場合。

引用:恵愛病院 無痛分娩をご希望の方へ

分娩スピードが速くて麻酔が間に合わなかったケースは私の知人にもいました。安産なのは良いことだけど、無痛分娩で産む気満々だったから辛かったと言っていました^^;

計画分娩のために前日入院+前処置

私は切迫早産治療の退院後、36週で妊娠高血圧症候群を発症しました。

尿蛋白は出ていないものの血圧が140/90、体重は1週間で2kg増加、頭痛や息苦しさなどもあり、予定日を待たずに赤ちゃんを出す方が良いと言われ38週で計画分娩となりました。

前処置のバルーン(メトロ)挿入はそんなに痛くない

恵愛病院の計画分娩では出産前日から入院をして、子宮口を広げる前処置をします。

  1. 14時に来院して2階のナースステーションで入院受付
  2. 待機室(出産前の個室)で病衣に着替える
  3. 1階の診察室で処置を受ける

 

子宮口を広げる際に使うのはバルーンという器具で、子宮口に挿入してバルーンの中に液体を注入し膨らませます。

バルーン

私はこのバルーン挿入がめちゃめちゃ怖かったのですが…結果、そんなに痛くはありませんでした!(痛みのイメージとしてはちょっとガサツな内診でイデッ!てなるくらい。)

前処置(バルーン)の痛みが怖い!という人、きっと大丈夫です。
力むと入れづらいそうなので、できるだけリラックスしてくださいね。

バルーンが抜けないまま就寝

バルーンを挿入して当日中に抜け落ちる人もいるようですが、私は院内を歩いても、シャワーを浴びても抜けずバルーンを挿入したまま就寝しました。
(翌日の出産に備えるためなのか緊張で眠れない人が多いのか、寝る前に眠剤が処方されました。)

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ちなみに…バルーンの棒が膣から5cmくらいビョンと飛び出ているので、トイレで用を足す際や、椅子に座るときにものすごく違和感がありました。笑

無痛分娩1日目 陣痛~

6時に院内放送が流れ、看護師さんが部屋にやってきて検温や体調確認をします。
その後7時半頃に朝食が運ばれ、食べ終わったら荷物を持って8時半頃にLDR(分娩室)へ移動します。

LDRに移動したら長丁場になるので朝食はしっかり食べた方がいいです!飲み物もお茶でもジュースでもとにかく飲んで!

LDR(分娩室)に移動

LDRに移動したら、

  1. 内診
  2. バルーン抜去
  3. 点滴

をします。

私は入院バッグの中にカロリーメイトや麦茶などを用意していましたが、恵愛病院では無痛分娩が始まると絶飲絶食になるので必要ありませんでした^^;

陣痛促進剤で徐々に陣痛が始まる

9時から陣痛促進剤(点滴)の投与が始まります。
はじめは少量で、一定時間ごとに助産師さんがきて投与量を増加していきます。

私が陣痛を感じ始めたのは陣痛促進剤開始から2時間後
お腹の張りが強くなって、重めの生理痛のような痛みでした。

陣痛促進剤開始から4時間後、麻酔投与

陣痛促進剤開始から4時間。
先生から痛みはどの程度かと聞かれ、「結構痛いです」と伝えたらすぐに麻酔の準備が始まりました。

恵愛病院での無痛分娩の麻酔は、硬膜外鎮痛法」といわれる下半身の痛みだけをとるものです。

硬膜外麻酔

分娩台の上で横向きになり、お腹を抱えるように体を丸め、腰のあたりに麻酔の針(チューブ)が挿入されます。
(結構太めの針が刺されますが、チクッと感じる程度でそんなに痛くありませんでした。)

麻酔が投与され、徐々に陣痛が和らいできました。

麻酔を入れたのに痛い!針を刺し直す

麻酔投与から2時間後。

お腹の張りが強くなるにつれて、一時和らいだ陣痛が再び感じ始めるようになり、だんだん息が上がってきました。

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ふーっ、ふーっ…
う”ぅぅう”ぅうぅ”…
痛い痛い痛い…
あれ?oicoさん無痛分娩だよね?
チューブがズレて麻酔がうまく入っていないのかな?
一度刺し直そうか。

麻酔科の先生がやってきて針を刺し直し、麻酔の量も増やしてもらいました。

先生が内診、刺激で膜が破れて破水!

その後、なかなか陣痛が進まないので先生の内診を受けることに。

内診は分娩台の上で、先生が子宮口めがけて腕をガッと入れてきます。子宮口をグリングリンされ、私は「ヒャー!!痛い痛い痛い!!」と絶叫。

この時の内診の刺激で破水が起こり、生温かい羊水がドバドバ出てきました。

子宮口が広がず翌日再チャレンジすることに

17時ころまで粘っていましたが、子宮口の開きは5cmほど。

当日中の分娩にはならないだろうと言われ、翌日再チャレンジすることになりました。

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麻酔の投与もここで一旦停止。
夜中は陣痛が痛くて痛くて眠れませんでした…

無痛分娩2日目 陣痛~出産

2日目の朝は陣痛で朝食を食べる余裕がなく、ジュースだけ飲んで出陣。

LDR(分娩室)に移動

待機室から分娩室まではたった数十メートルの距離。しかし、一歩進むごとに痛みが襲ってきて、ヨロヨロしながら数分かけてたどり着きました。

麻酔を入れてもやっぱり痛い

子宮口の開きは3cmに萎んでいましたが、陣痛がかなり強くなってきていたのでこの日は朝から麻酔の投与が始まりました。

が、麻酔を最大量まで投与されても痛みが強く、普通分娩の妊婦さんのようにギャーギャー絶叫していました…。(麻酔が効きづらい体質なんだろうと言われました。)

点滴が詰まって針刺し直し地獄

始まって4時間、子宮口が全く開かず分娩が停滞。

実はこの時、陣痛促進剤を投与している点滴の針が詰まっていて、薬剤が体内に入っていない状態でした。

急いで針の刺し直しが行われるものの、ただでさえ血管が見えにくい私。
妊娠高血圧症候群で全身むくんでおり、それに追い打ちをかけるように水分補給のための点滴で体がさらにパンパンになっていて、なかなか血管を見つけることができないようでした。

先生や助産師さん、看護師さんが次々と刺し直しを試み、20回以上失敗されたところでようやく陣痛促進剤が流れ始めました…(刺し直しに1時間以上かかりました)

陣痛促進剤開始から6時間、もう体力がない

少しずつ子宮口が開き始めているものの前日からの疲労もあり、体力の限界がきていました。

無痛分娩のはずがなぜか痛みを感じ、陣痛の波が来るたびに叫んでいたので汗ダラダラ、喉カラカラ、そして血圧が170台まで上がるようになり目の前がチカチカし始めました。

先生から「帝王切開」というワードが出る

疲労でクタクタになっている私をみた先生が

このままのペースだと帝王切開になるかもしれない。

と言い、私は「もう何でもいいから早く赤ちゃん産みたい」とポツリ。

でも「帝王切開の術後はかなり辛い」と言っていた友人の体験談をふと思い出し、

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いやいや、やっぱり下から産みたい…
もうちょっと頑張ります

と、あと2時間粘ることにしました。

ついに子宮口全開、でも赤ちゃんが出てこない…

もう少し頑張る宣言をしてからなんだかんだで2時間半。(時刻は17時半)

助産師さんと先生の強烈なグリグリ内診でついに子宮口が全開に!
陣痛MAXで呼吸がうまくできず、赤ちゃんの心拍も時々低下していたので酸素マスクをつけ、陣痛の波に合わせていきむ!いきむ!

でも母体衰弱が激しくいきみが足りず、なかなか赤ちゃんが出てきませんでした。

会陰切開+吸引分娩+クリステレル圧出で出産!

3回いきんだところで突然バチンッという音(2cmほど会陰切開されました)。

赤ちゃん苦しそうだから、分娩のお手伝いするね

と言われ、先生はいきみに合わせて吸引分娩、助産師さんはあばら骨が折れそうなほどのクリステレル圧出法でお腹の上をググッと押し始めました。(息止まりそうなくらい。これ本当に苦しかったなあ…)

そして、にゅるん!という感触の後、ようやく赤ちゃんが生まれてきてくれました。

出産後

ようやく出産できて喜んでいるのもつかの間、ここでハプニングが発生しました。

産声が聞こえない

出産直後は意識が朦朧としてあまり覚えていないのですが、あとから夫に聞いた話によると娘は

  • 全身真っ青
  • 産声がない

取り上げてすぐ処置に連れていかれてしまったそうです。

しかし幸いなことに、私の分娩を担当してくださった先生は元NICU勤務。
適切かつ迅速な処置のおかげで数分後におぎゃー!と産声を出してくれました。

会陰切開部の縫合は我慢できる痛み

娘の処置が終わり、その後は私の会陰切開部の縫合と胎盤排出処置

通常、無痛分娩の人はほとんど痛みを感じないそうなのですが…私はしっかり痛みがありました。でも歯を食いしばってなんとか耐えれる程度でした。

発熱で赤ちゃんと触れられない

処置が終わりやっと赤ちゃんに触れる~と思ったのですが、ここで私にもハプニング発生。

無痛分娩の麻酔の副作用なのか、出産時に何かに感染したのか、原因は分かりませんが38℃以上の発熱が出てしまいました。

赤ちゃんを守るために、発熱した状態では抱っこなどはできません」と言われ少しだけ赤ちゃんの顔を見て、その後はLDRで抗生剤の点滴を打ちながら一人ぽつんと横たわっていました。

出産から3時間後、熱が下がって赤ちゃんと対面

出産から3時間後の助産師さんによる健康チェックで解熱が確認され、ナースステーションの前でようやく赤ちゃんと間近で対面!

産まれたての我が子は小さく軽く、でも命の重さなのかずっしりと感じました

と、母子が触れ合っている間、助産師さんが出産記念でもらえるアルバムに入れる写真をパシャパシャ撮影。

スマホでも撮影してもらい、クタクタな顔の私とシワシワの娘のツーショット写真がゲットできました^^笑

無痛分娩で出産した感想

結果としては無痛ではありませんでした

でも同じく無痛分娩で出産した友人たちは「痛くなかった」と言っていたので、大多数の人は分娩台の上でスマホをいじったりTVを見たり余裕を持って出産できると思います。

それと痛み以外にも、出産前の陣痛が怖い!というネガティブな気持ちを取り除けたことはとても良かったと思います。

私が言うと説得力が足りないと思いますが、無痛分娩おすすめです!(笑)

 

でも、無痛分娩をやりたいと思ってもパートナー(夫)や家族に

「無痛分娩は高いから」
「昔は麻酔なんてなかった」
「痛みを経験してこそ母になるもの」

と無痛分娩を否定されたら、

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じゃあ今後あなた達が病気や虫歯で手術するときは麻酔なしでやってね!
麻酔のお金もったいないし、昔は麻酔なかったもんね!そもそも病気になるあなたが悪いし!

と言い返してやりましょう!

無痛分娩でも普通分娩でも帝王切開でも、そんなの関係なく母になれます。
わざわざ痛みを経験する必要もないです。

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胸を張って堂々と無痛分娩してくださいね!
出産頑張ってください!