2人目妊娠中に「重症妊娠悪阻」と診断され、妊娠11週6日~13週0日までの9日間入院しました。
この頃はとにかく毎日気持ち悪くて辛かったのですが、入院して適切な治療をしてもらったおかげでだいぶ回復することができました。
今回はその時の記録を書き残しておこうと思います。
辛かった吐きづわりの症状
私の悪阻は「吐きづわり」でした。
吐きづわりでも症状に個人差があるようで、私の場合は水分は一切×、パッサパサの食べ物のみ○というなんとも不思議な症状です。
(大体は、食べ物×・水分なら○という人が多いと思います。私はその逆。)
つわり自体は妊娠5週に入ったあたりから「あれ、なんとなく気持ち悪い」と感じ始め、妊娠8週からはだんだん嘔吐するようになりました。
ケトン2+で入院をすすめられる
妊娠10週で妊婦検診を受けた際に入院を勧められました。
この時の私のケトン値は2+で、世の中には3+や4+の妊婦さんもいる中で「え?!入院?」と驚いたのですが、
- 不育症で血栓予防のヘパリン注射を打っている
- 水分が1日にコップ一杯分も取れていない
- 自宅が遠方のため毎日点滴に通うのが困難
という私の背景事情を総合的に判断しての提案でした。
また、水分不足で血液がドロドロになり血栓リスクも上がるので、ヘパリンユーザーの私は要注意と告げられました。
しかし、上の子がいるとなるとその場で即「入院します!」とも言えず…
結局その日は外来で点滴を打ってもらって、また数日後に受診することに。
そして11週になっても快方に向かわない悪阻に限界を感じ、主治医に入院治療を希望してすぐ入院となりました。
入院中の一日の流れ
私が悪阻で入院したのは一人目の出産でもお世話になった恵愛病院。
入院初日は診察(問診)や血液検査などで、病室に先生や助産師さん達が慌ただしく出入りしてあっという間に一日が終わりました。
2日目からは以下のスケジュールです。(回診や巡回時間は日によって多少前後します)
6:00 | 院内アナウンスで起床 |
---|---|
6:30 | 検温、血圧体重測定、採尿、看護師さん巡回 |
7:30 | 朝食 |
8:00 | シャワー |
9:00 | 点滴1本目 |
10:30 | 医師回診 |
11:30 | 昼食 |
12:00 | 点滴2本目 |
13:30 | 検温、血圧測定、看護師さん巡回 |
15:00 | 点滴3本目 |
17:30 | 夕食 |
18:00 | 点滴4本目 |
21:00 | 看護師さん巡回 |
22:00 | 消灯、就寝 |
私は9:00~21:00まで点滴4本でしたが、人によっては24時間点滴付けっぱなしの人もいます。(多い人だと1日6本)
シャワーは点滴が始まる前の朝の時間帯に入っていました。
ベッドリネン交換は週2回で、ルームスタッフさんが部屋にやってきて新しい病衣も置いてくれます。
入院中の食事
入院中の食事ですが、まず入院初日と2日目は絶飲絶食で点滴のみ。
3日目は看護師さんと相談して、パンならパサパサしてるから食べられそうという事で朝昼夕すべてパンのみ。(パンが温かくてふわっふわで美味しかった…!)
4日目からは朝食だけパンのみにしてもらって、昼夜は悪阻食を食べていました。(揚げ物、脂っこいもの無し)
メインの魚料理と肉料理は匂いが強くなかなか箸が進みませんでした^^;
でも総合病院などの食事に比べたらめちゃめちゃ美味しいご飯だと思います!さすが恵愛病院です。
入院7日目あたりからはだいぶ回復し、食事も半分は食べられるようになりました!
退院後の体調
毎朝の尿検査でのケトン値も正常になり、水分も食事もそこそこ取れるようになったので入院9日目で退院しました。
しかし、悪阻が完全に治まったわけではないのでその後一ヵ月は仕事を休職し、元の生活に戻れたのは妊娠18週頃。
それまでは退院後も一日に1~3回ほど吐いていましたが、入院前の水を飲んだらすぐ吐く、パンかクラッカーしか食べられない生活と比べたら余裕で耐えられる程度でした。
辛いときは無理せず医師に相談を
仕事を休みづらい、上の子のお世話をしてくれる人がいない、などの様々な事情で入院に踏み出せない妊婦さんも多いかと思います。
しかし、振り返ると「もう少し早く入院していたら悪阻が落ち着く時期も早かったのかなあ。先生から入院を提案された時点ですぐ入院すればよかった…」なんて思います。もっと自分と赤ちゃんを優先すべきでした。
いま悪阻で辛い日々を過ごしている妊婦さん、通院で点滴をしたり吐き気止め薬の処方をお願いするなど、入院以外にも治療法はあります。食べられない、飲めない、何度も吐いてしまう場合はすぐに病院に相談することをおすすめします。